PowerWash Simulator プレイレポート
アクション要素のあるゲームが欲しいと思いながらSteamのウィンターセールを眺めていたときのことでした。
有名タイトルを流し見しながら、「このゲームは激しすぎる」などとアクションゲームを本当に求めているのかわからないぼやきをしていると、以前Twitter上で話題になったタイトルが目に付きました。
PowerWash Simulator、その名前の通り高圧洗浄機で掃除をするだけのゲームです。(英語で高圧洗浄はpressure washingみたいですが)
激しすぎない、アクション要素がある、一人でゆったりプレイできる、最悪気に入らなくてもツイッターでネタにはなる…そう思って購入したはずでした。
今年に入って半分の日は高圧洗浄をしています
— とるとさんちょく (@tolt_santyoku) 2022年1月8日
パワーウォッシュシミュレータしてえ…パワーウォッシュシミュレータやらせてくれ…
— とるとさんちょく (@tolt_santyoku) 2022年1月9日
…この記事はプレイ中眠くなるし退屈といえば退屈なのに妙な中毒性を持つゲーム、PowerWash Simulatorのプレイレポートです。
※PowerWash Simulatorは本記事執筆時点(2022年1月)ではアーリーアクセスタイトルであり、記事の内容は2022年1月(バージョン0.7)の仕様に則っています。
何がしたいゲームなの
このゲームは高圧洗浄機を使ってとにかく掃除をするゲームです。説明はこれ以上にありません。建物の壁や乗り物をきれいにするだけです。
高圧洗浄機につけるアタッチメントを距離や汚れの強さなど必要に応じて変更し、ときに洗剤なども利用して効率的にあらゆるところをきれいにしましょう。
このゲームに出てくる建物や乗り物は異常なほど汚れているので、劇的にきれいになっていく爽快感が味わえます。 このゲームへの感想の8割は、「めっちゃきれいになる!」と「どうやったらこんなに汚れるんだよ」なので、始めの説明が全てです。あらゆる場所をきれいにしましょう。
退屈させない複数モード
このゲームには現在開放されている任意のステージで遊ぶことができるフリープレイモードに加えて、お金を稼ぎながら新たな仕事をこなしていくキャリアモードと、課題に挑戦するチャレンジモードが存在します。フリープレイモードだけではあまりに退屈なのでありがたい話です。
このゲームに存在する多くのステージと複数の高圧洗浄機及びそのカスタマイズは、いずれもキャリアモードでのみ開放することが可能です。要はストーリーモードで、これをメインに進めて高圧洗浄を堪能しましょう。
新たな高圧洗浄機を購入すればひどい汚れも一瞬で蹴散らせるようになり非常に感動しますし、拡張パーツを購入すれば暴徒鎮圧用に使えそうなほど遠くまで届くようになります。ノズルを購入するとより器用に掃除できるようになり、洗浄液は強力ですが別に使いません。
とにかく、キャリアモードを進めてお金を稼ぐことで、より快適な高圧洗浄ライフを送れるようになるわけですね。
チャレンジモードでは、タイムアタックと節水の2つのカテゴリを選んで高圧洗浄に挑戦します。 適当に放り出されるより課題を出された方がゲームにやる気が出るので、繰り返し楽しめる良いモードです。
各ステージには目指すタイムや水量が3段階で設定されていて、成績に応じてメダルが与えられます。車両のステージはサクッとできるため、キャリアモードで広大なステージを掃除することに飽きたときに遊ぶのに適しています。
快適な操作性
このゲームの良いところとして、非常に操作が快適であることが挙げられるでしょう。 最後にプレイした一人称で操作可能なゲームがFallout4だったので参考にならないかもしれませんが、プレイヤーの向いている角度によって移動速度が変わる、しゃがみや匍匐があるため低いところも安心、仕事に応じて足場やハシゴが用意されているため高いところもラクラク…といった具合に快適に掃除をするために必要な操作が揃っています。
プレイヤーは汚れてるところが光って見える特殊能力を備えていますし、ポーズメニューを開けばあとどこが残っているかが表示され、次にやるべき場所がわかるようになっています。至れり尽くせりな仕様で、開発側からの何も考えず高圧洗浄を楽しんでくれという強い意志を感じます。
あくまでお仕事シミュレーション
この素晴らしいプレイ感で様々なステージを攻略していくのですが、車両でないステージはどれも建物がでかく、床が広く、キャリアモードをすすめるごとにどんどん複雑な構造のステージになっていきます。1ステージに2時間半かかったこともありますし、現状実装されているステージをすべてクリアするまでに20時間程度かかりました。
操作が快適で汚れが落ちるのは見ていて気持ちがいいとはいえこれはお仕事シミュレーション。請けた仕事は頑張るしかないので、無心でプレイすることが望ましいです。特にキャリアモードで放り出してしまうと次のステージを見ることが叶わず、高性能な高圧洗浄機も手に入らなくなってしまいます。受け容れましょう。
シミュレーションゲームなのに圧倒的に作り物感が出ている点として、どのステージも悪質ないたずらという程度を超えているくらいに泥だらけにされてるところが気になるんですけど、この世界は泥だらけにすることで何らかの抗議をする団体とかが存在しているのでしょうか…?
所感
完全に勢いで購入したゲームだったのですが、新年早々すっかり楽しんでしまいました。 あまりにTwitterでPowerWash Simulatorの話をするので、そろそろ高圧洗浄機買いそうとか、生活を犠牲に高圧洗浄をする男とか呼ばれてしまいましたが、現状高圧洗浄機を買う予定はないので心配ありません。
エスカレーターに乗ってて、いかにも土汚れといった感じの汚れを見て高圧洗浄しなければという気持ちになっていた
— とるとさんちょく (@tolt_santyoku) 2022年1月15日
現実は少し侵食されているかもしれませんが…。
ところで、昨年も年始にずっとCelesteをしていたので、年始は何かじっくりできるゲームと縁があるのかもしれません。 今から来年の1月に自分は何をやっているかが楽しみです。
最後に、Youtubeの配信を見に来てくれたフォロワーに感謝を伝えたいと思います。おかげで途中でやめることなく最後まで楽しむことができました。あと、毎回見に来てくれた人は早くこのゲームを買ったほうがいいと思います。早く高圧洗浄を始めてください。