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遊戯王マスターデュエル: スプリガンズ(2023/09環境)の紹介

すでに旧環境のことになっていますが、遊戯王マスターデュエル(2023/09環境)で【スプリガンズ】を使ってマスター1に到達しました。

スプリガンズは遊戯王から離れていた自分が現代遊戯王に改めて触れるきっかけとなったテーマで思い入れがあり、特徴のある構築*1を使ってランクを走りきったのでデッキ自体もお気に入り、ということで記事にします。

なお、このデッキは大会環境などは想定していません。そもそも環境が変わってこのデッキは環境に合わなくなってしまったため、デッキ例の一つとしてご覧ください。

デッキリストと目指す盤面

最終的なマスター1到達デッキリストです。特徴的なカードとして、メインデッキの《赫の聖女カルテシア》《フォトン・エンペラー》、エクストラデッキの《神竜騎士フェルグラント》《銀河光子竜》、《赫焉竜グランギニョル》+シャドールのセットがあります。

このデッキでは《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》+ 機械族スプリガンズ*2から、《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》《スプリガンズ・キャプテン サルガス》《竜巻竜》《神竜騎士フェルグラント》《影依の偽典》を用意することを目指します。手札が良ければ《セリオンズ“キング”レギュラス》も追加します。

以下は展開の例です。初手に《スプリガンズ・ウォッチ》がない場合は、《神竜騎士フェルグラント》の起動効果でX素材から《スプリガンズ・バンガー》を取り除いてサーチを行うことができるので、同様の展開になります。

途中で《フォトン・エンペラー》を経由するため、《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》のために《惑星探査車》へ召喚権を切っていても《赫の聖女カルテシア》を召喚できます。

2023/09環境について

【スプリガンズ】は《タリホー!スプリガンズ!》が通ってしまえば何でも出来てしまうデッキなため拡張性は無限大ですが、ランクマッチで勝ち上がるには環境への理解が必要です。

このときのマスターデュエル環境では、【ピュアリィ】【ラビュリンス】【スプライト】【御巫】【ドラゴンリンク】【斬機】【ティアラメンツ】【P.U.N.K.】【クシャトリラ*3】などを多く見かけました。 特に前5デッキの人気が高く、これらを意識してデッキを構築する必要がありました。また、《クシャトリラ・ユニコーン》を採用しているデッキが一定数存在し、エクストラデッキの内容にも注意が必要でした。

つまりこの時点での環境は、

  • 【ピュアリィ】【スプライト】【ドラゴンリンク】など、1体のモンスターを起点に展開を行うことができるデッキが多い
  • 【ラビュリンス】【御巫】といった魔法・罠を中心としたデッキが存在する
  • エクストラデッキの特定のカードに頼れない

ということになります。

デッキを環境に合わせる

前述した環境の特徴に対して考えたことは、

  • 【ピュアリィ】【スプライト】【ドラゴンリンク】など、出力した単一のモンスターから展開を行えるデッキが多い
    • モンスターを残さないことが有効
    • 特殊召喚やサーチを封じる効果が有効
  • 【ラビュリンス】【御巫】が多い
    • 魔法罠破壊の機能を持ったカードが有効
  • エクストラデッキの特定のカードに頼れない
    • 《幻獣機アウローラドン》を軸としたシンクロ展開は瓦解しやすい
    • 《天霆號アーゼウス》がなくなっても戦えるようにする必要がある

ということでした。これらのことを前述のデッキリストに照らし合わせると、

  • モンスターを残さない
    • 《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》で破壊・バウンスする
    • 《スプリガンズ・キャプテン サルガス》で破壊する
  • 特殊召喚やサーチを封じる
    • 《エルシャドール・ミドラーシュ》を用意する
  • 魔法罠破壊を用意する
    • 《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》で破壊・バウンスする
    • 《竜巻竜》で破壊する
  • エクストラデッキの特定のカードに頼らない
    • 《幻獣機アウローラドン》を使った展開にしない
    • 《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》は2枚採用
    • 単体で機能するXモンスターを主軸に採用する

と、一定の回答が用意できていることになります。

盤面の都合上《サンダー・ボルト》や《拮抗勝負》のような全体除去であったり《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》でXモンスターを消し飛ばされるとどうしようもありませんが、そこまでの対処は難しいため考えないことにしました。

先攻最強デッキ

さて、ここまでの対策はあくまで先手で展開できた時の話で、後手はまた話が別です。

【スプリガンズ】はデッキの特性上、《タリホー!スプリガンズ!》を打てるかどうかが勝敗に直結し、そこまでを妨害されると動くこと自体ができません。よって、

  • 《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》の効果を止める
  • 《スプリガンズ・キット》(《烙印の気炎》)を使ったレベル4×2を用意させない

だけで機能停止します。環境上位デッキの【ピュアリィ】【スプライト】【ラビュリンス】は容易に盤面に触れることが可能なため、後手になった上できちんと展開された場合勝つことが出来ません。《スプライト・キャロット》と適当なレベル2が並んだら機能停止して負けるデッキです。

また、【スプリガンズ】は2枚初動デッキであり、フィールド魔法+特定のモンスターという組み合わせを要求する都合上ギミックに多くのスロットを割く必要があり、ある程度の手札誘発を投入すると枠がありません。

デッキ枚数を増やすことはA+Bデッキの特性上許容しにくく、環境で有効な後手用カードが散っていたため1枚2枚で勝率を伸ばすことは難しい状況のため、後手捲り用のカード採用は諦め、先攻を取って展開したらきっちり勝つデッキにしました。

一応、《惑星探査車》《セリオンズ“キング”レギュラス》で一定の妨害を吐かせれば動ける可能性もあり、マイナーデッキの恩恵として動きを知らない人も多いので、足掻くのは十分ありです。

デッキの今後

2023/09環境を駆け抜けたこのデッキですが、すでに新パックがリリースされて【クシャトリラ】【リチュア】が強化され、環境は過去のものとなっています。

特に【クシャトリラ】が流行を見せていますが、【スプリガンズ】自体が《クシャトリラ・アライズハート》がいるとかなり動きにくくなってしまいます。さらに、クシャトリラモンスターたちはチェーンブロックを作らずに特殊召喚される都合上《エルシャドール・ミドラーシュ》が使いづらく、このデッキのギミックはかなりの弱体化を受けています。*4

《スプリガンズ・メリーメイカー》→《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》→《天霆號アーゼウス》まででモンスター効果を使わないので弱い展開であれば対処することは一応可能ですが、どちらにしても厳しいものがありそうです。

終わりに

《赫の聖女カルテシア》の採用で《エルシャドール・ミドラーシュ》を出すことは以前も考えていましたが、「通常召喚権を要求するので《惑星探査車》との噛み合いが悪い」という悩みがありました。そのため実用性に難があると考えていましたが、《フォトン・エンペラー》の登場で解決され、ランクマッチで戦えるリストになってよかったです。

なかなかランクが上がらず疲れましたが、マスター1になることでちゃんと戦えることが証明できて満足しました。お陰でマスターデュエルのモチベーションが燃え尽きかけていますが、今後も追加カードやリミットレギュレーションの動向を伺いながら、戦える構築を考えようと思います。超重武者新規に期待!

それでは。

*1:少なくとも同じようなアプローチでランクマッチをしている人は見ていません

*2:《スプリガンズ・キャプテン サルガス》を除く

*3:この時点で《クシャトリラ・アライズハート》や《六世壊他化自在天》は未登場

*4:《赫焉竜グランギニョル》で落とす先を《烙印竜アルビオン》に変更し、《烙印断罪》をセットすることで対抗することはできると思います。