No Man's Sky プレイレポート
宇宙の真実を知るゲーム、No Man's Skyのメインストーリーをクリアしました。
友人と食事をしている時に話に上がり、ちょうど半額セールだったのでその場で購入し、 そのまま寄り道をはさみつつストーリークリアまで2週間で一気に46時間ほどプレイしました。(その後ゆるゆるプレイして60時間程度になりました)
『広くてきれいなだけの無と呼ばれていた状態からアップデートを繰り返し好評に転じたゲーム』という前情報と、友人のプレイしていた序盤のチュートリアルの情報のみで始めたNo Man's Skyのプレイレポートです。
以下、ストーリーのネタバレを一部含みます。
個人的な評価
このゲームは評価が大きく分かれるゲームだと感じるため、かんたんに個人の評価を挙げておきます。 これ以降の文章は下記評価を基準に書かれているものです。
全体的な評価
- 楽しく世界観が温かく良いゲーム、高評価
- 集中してプレイすると退屈するのでとにかくゆったりプレイする事が重要
- 要素は多いため目的が一つだけになりにくい
- 致命的ではないがバグが目立って面白くも不快にもなる
良い点
- 未知に触れるという楽しみを多く提供してくれる
- ゲームにゆるく関わることができる
- 宇宙船漁りが楽しい
悪い点
- ある程度パターンがあるため探索を長時間続けると単調に感じる
- ローカライズに若干の難がある
ストーリー
ストーリーを一通り終わらせた感想として、「雰囲気だけはわかった」に尽きます。 広大な宇宙と種族の真実を知るストーリーであるということは理解できますが、登場人物が結局なんだったのかわからなかったり、抽象的な語り方が多く具体的な内容が入ってきません。
テクノロジーが現実の世界より大きく発展しているため理解しにくい内容であるとか、翻訳の都合で失われたニュアンスがあるとかそういったこともあると思いますし、そもそもスケールが大きすぎる話のためふわっと理解できればいいのかもしれません。でも結局ナル以外の登場人物はチュートリアル用に用意された以外に何だったんだ
あと本当に問題だったのは、テキストがテキストボックスからはみ出していたことです。 この画像はストーリー最終盤のものですが、テキストがはみ出しているため文章の中心以外わからず、せっかくストーリーを読みたいのにこの状態では萎えてしまいます。(話の中心は読み取れるのでモザイク処理をしてあります)
ただストーリーの途中で宇宙のいろいろな惑星や星系を巡ることは楽しく、ゲームの魅力を伝えるには十分なのかなと思います。クリア時のご褒美も心躍るものだったので、ふわっと理解できたことをもって良しとします。
なお、オープンワールドゲームといえばのサブストーリーのようなものはありません。ちょっとしたお使いクエストを請けることはできますが、サブストーリーで誰かと関わったりはできません。おかげでメインストーリークリア後にストーリー関係の部分を見ることは一切なくなりました。
環境調査
このゲームの中心は探索です。多くの惑星や星系をめぐり、降り立った星を探索します。 No Man's Skyでは惑星や星系がプロシージャル生成により星の数ほど生成され、プレイヤーはほぼランダムに生成された星に降り立ちます。
降り立った星はほとんどの場合誰にも知られていない星のため、はじめは星の名前すら不明、植物や生物の名前もわからず、手持ちのスキャナで調べて名前を特定していきます。
このスキャン作業が面白いと感じるかがNo Man's Skyを楽しむ適性があるかの指標の一つになります。要素の多いゲームですが、知らない星を楽しむことができればその他の要素も楽しめることでしょう。 よくよく見れば変わった事が書いてある生物もいてなかなか楽しいです。
しかしながら、プロシージャル生成でランダムな名前こそつくものの、星の環境の種類は大量にあるというわけではありません。そのため、スキャン以外に目的を持って行動しないといつか飽きます。 というか新しい星に行った時に目新しさがなければ別にスキャンしなくていいかと思う程度になります。
このゲームに感じることのある退屈さのほとんどはこれでしょう。 もう一度書きますが、これを退屈に感じないと思うならこのゲームを楽しめます。
文明探索
No Man's Skyにはプレイヤーを含む『トラベラー』と呼ばれる存在の他に3種類の種族が存在し、それぞれが目的を持って宇宙で活動をしています。
プレイヤーがまだ知らない星でも、どこかの種族が基地を建てたその痕跡が惑星に残されており、それを見つけて探索することによってアイテムや資源を手に入れ、各種族の言語を学び、ついでに好感度も稼いでいきます。
小基地、通信拠点、観測所、取引拠点、墜落した宇宙船、古代の遺物など多くの建物を見つけ、 資源を手に入れ、墜落している宇宙船の性能に一喜一憂し、現地住民と話して未知の言語を習得するという宇宙生活を満喫できる方法が探索です。
この作業もこのゲームを楽しむ指標の一つです。というかこの環境調査と文明探索の2つがNo Man's Skyのやらせたいことだと思います。これは本当に面白いです。
宇宙ステーションや惑星の建物で文明を持つ種族とやり取りをするのも面白いです。はじめは何を言っているか全くわかりませんが、言葉を少しずつ教わって、だんだんその種族の話している内容がわかってくるという要素は初見で感動しました。
戦闘
戦闘はストーリー上絶対に行う必要がありますが、内容は非常に単調です。 惑星での戦闘でできることは棒立ちで銃を敵に向かって撃ち続けることだけです。 目立ったアクションはありません。というか最初から歩くかジェットパックで飛ぶ以外できません。 前述の探索がやはりメインで戦闘はおまけであることが伺える内容です。正直あんまり面白いものではありません。
降り立った星に危険な原生生物がいて襲われるといったこともありません。どんなに禍々しい見た目の生物でも攻撃されることがないのです。周りを回って煽っても、上に乗っても、乗り物でぶつかってしまっても何もしてきません。草食動物でも少しは反撃すると思うんですけどね。
何らかの目的で惑星を見張っているセンチネルという存在や、特定の構造物を破壊した場合に出てくる敵、あとは宇宙空間で出会う海賊くらいが明確な敵です。どれも多少武器を強化してやればそんなに強くないです。
宇宙船
育成要素、収集要素の一つとして宇宙船があります。 プレイヤーが主に使う乗り物として、荷物持ちとして、武器として宇宙船があり、各プレイヤーは複数の宇宙船を所持できます。
宇宙船は強化が可能です。荷物の積載量を増やしたり、武器の性能を上げたり、遠くの星へワープする際の距離を伸ばしたりすることが可能です。 戦闘用宇宙船とワープ用宇宙船で搭載するテクノロジーをガラリと変えるのも面白いと思います。
宇宙船の中にはレアなものもあり、性能が高めに作られています。 しかしながら見た目の好き嫌いがあるため、性能だけ見るよりせっかくならかっこいい宇宙船にするのが良いと思います。それでもレアなやつは見つけると嬉しくなりますね。
あと最初の宇宙船って二度と手に入らないんですかね、スクラップにしてはした金にしてしまいました。今になって取り返したいです。
基地建設
これはまだあまり触れることができていないため書けることが少ない要素ですが、基地建設は探索と並ぶこのゲームの自由度の象徴の一つでしょう。
プレイヤーは気に入った場所に基地の所有を宣言し、好きなように建物を作っていくことができます。 基地にテレポーターを設置すれば自分は自由にアクセスできるため、資材を集めてはせっせと基地を大きくすることも楽しみの一つだと思います。 美しい基地を作る人、資源収集に最適化した基地を作る人、動物と触れ合う場所を作る人…と何でもありだと思うのですが、自分はでかい農場だけ作って終わりになりそうです。農場は楽しいので。
その他要素
貨物船とか開拓地はめっちゃ面白い要素ですが、地味な上にこれ目的でプレイしないのであまり書くことがありません。開拓地の数字が増えていくのは面白いし貨物船のフリゲートのグレードが上がっていくのは達成感があるということだけ書きます。
他にもまだ要素は色々ありますがちゃんと理解しきれていません。宇宙遭遇、遺棄貨物船捜索、生物船、ネクサスミッションなどあまり多く触れられていない要素が多いです。今後もプレイして触れていこうと思います。
所感
スクリーンショットフォルダを見返して、探索要素を楽しんでいることがよくわかりました。あとバグで床抜けたとかそういう動画が残っていて、印象的なところをデータで残そうとしているようです。建築とか宇宙船とかのスクショも今後増えると楽しくなりそうです。
No Man's Skyはめり込んでずっと楽しむという感じのゲームではないと考えているので、どこが好きというよりはぼーっと楽しめるならそれで十分でしょう。今日は開拓地と貨物船の面倒だけ見て終わりでも十分ですし、今日は変わった星を見つけて彷徨うというのも楽しいものです。自分はよくレア宇宙船の出現を待ちながらタブレットで音ゲーをしています。
楽しみ方の多いゲームはいろいろな人を惹きつけます。このゲームをプレイして知ることができる楽しみ方はまだたくさんありそうなので、中毒にならない程度にまたプレイしようと思います。